大阪大学の3限には、日本中どこからでも出席できる説

交通

大学進学を期に親元を離れる人は多い。すると、待っているのは「一人暮らし」

この「一人暮らし」はめちゃくちゃ曲者だ。炊事洗濯掃除をすべて一人でこなす必要があるし、もっと言うと、時にはアルバイトに精を出して自ら生活費や交際費を稼がなければならない。

これが実家なら、面倒なことは全て両親がやってくれた。ただただ日々の学校生活に取り組むだけでよかった。

 

「実家から大学に通えたら良いのに」

 

結局、一人暮らしの大学生はこういう思考に行き着く。なんだかんだ実家の両親も寂しがっているようだし、適当に家事を手伝いつつ少しでも長く実家で過ごせたら……。

そして、筆者のような変人だけがこう考え始めるのだ。

 

「実家から通学することは本当に不可能なのだろうか?」、と。

 

現代はなんでも“高速”の時代。高速道路・新幹線・航空路線網がアチコチに張り巡らされている。その気になれば、北海道から沖縄まで日帰り旅行すらできてしまう。

そんな状況なのだから、日本全国どこからでも自分の学校へ「通学」できるに違いない。これを証明するために、筆者はある実験を行った。

地元・山形から阪大の3限へ

筆者の地元は山形県だ。阪大のある関西からは非常に遠く離れた地域である。

なんせ、大阪の人に「山形県出身なんです」と言うと高確率でキョトンとした顔をされる。それくらい遠い。

 

果たして、そんな場所から自分の所属する大学―大阪大学に通学できるのか。

 

ハッキリ言って無謀である。少なくとも、大学の1限目の授業にはまず間に合わない。

したがって、今回は「阪大の3限」に間に合うかどうか検証していく。

その結果見えてきたのは、阪大のものすごい特徴と、家族との距離の近さだった。

 

実験の条件

ここで、実験にあたっての“前提条件”を確認していきたい。

1.朝に出発する

前日の夜から移動すれば日本のどこにだって行けてしまうことだろう。そうすれば、どの大学のどの授業にだって間に合うはずだ。

しかし、通学と言うからには「朝から」移動すべきだと思う。小学校や中学校へ「夜から」登校し始めたことはあっただろうか。そんなことあるわけがない。

そういうわけで、今回は朝から動く。「朝」にしても曖昧すぎるので、【公共交通機関の利用は当日の始発から】としておこう。

2.妥当な交通手段を用いる

「東京駅で、東北新幹線から東海道新幹線にわずか1分で乗り換える」

このような状況はどう考えても現実的ではない。安心して乗り換えられる余裕を加味しておくことにする。

それから、「実家から空港や駅まで相当な距離があるけれど、徒歩または自転車で向かう」とかも現実的ではない。

まあ、通学に自動車を使っていけない理由は特にないので、自家用車の使用はOKにしよう。そうでもしないと、筆者も実家から最寄り駅まで40分くらい歩くことになる……。

3.13:00までに教室に入る

大阪大学の3限の授業は13:00に始まる。したがって、その時間には教室にいなければならない。

先生によっては「30分までは遅刻OK」みたいなガバガバシステムを採用していたりもするが、今回は1分たりとも遅れてはならないことにしよう。

健全な学生は遅刻しないものだ(大ブーメラン)。

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